23:28 11-11-2025

コルベット外装サプライヤーCSP、新複合材TCA Floatで24kg軽量化へ

シボレー・コルベットの外装パネルを手がけるサプライヤー、Continental Structural Plastics(CSP)が新しい複合材TCA Floatを公開した。密度は1.0 g/cm³未満。塗装対応の自動車外装パネル用素材として、現行市場で最も軽い位置づけになる。

CSPによると、この処方は従来のTCA Ultra Lite比で23%の軽量化を実現しながら、強度や剛性、耐久性は維持できるという。加えて、既存の生産プロセスを変える必要がない点も見逃せない。メーカー側の負担を増やさずに導入できるからだ。

TCA Floatを用いれば、車体から約24キログラムを削減可能。コルベットのようなパフォーマンスモデルでは、わずかな軽さでも走り全体に効いてくるだけに、この差は意味を持つ。

CSPは、名称が文字どおり浮く性質に由来すると説明する。同社はこの素材を、外観の面質と信頼性を保ちながら、2026年のスポーツカーの空力と効率をさらに磨き上げるための手段として位置づけている。提案の筋は現実的だ。質量を削り、工程の大掛かりな見直しは不要で、目指すべき軽量化に素直につながる。