07:26 12-11-2025

欧州でプラグインハイブリッドが失速、ドイツで電気自動車がシェア拡大—最新販売データから読む転換点

欧州全域で、プラグインハイブリッドの販売は勢いを落とし、完全電動のモデルが着実に存在感を広げている。数字の流れを見ると、すでに潮目は変わったと感じさせる。大陸の自動車市場の温度計といえるドイツでは、その傾向が最もはっきり表れている。

2025年10月時点で、ドイツの新車販売に占める電気自動車の比率は21%。プラグインハイブリッドは12.4%まで低下した。内燃機関を搭載する従来型モデルはなお66.7%を占めるものの、その比率は目に見えて細りつつある。

年累計で見ると、電気自動車のシェアは17.8%に上昇し、プラグインハイブリッドは10.2%へ後退。専門家は、2030年ごろには、より手の届きやすく効率に優れた電動車が主流になり、ハイブリッドは橋渡しの技術としての必然性を失い始めると見ている。

さらに、2026年モデルの完全電動パワートレインへの関心の高まりは、欧州のゼロエミッション移行がもはや手探り段階ではないことを裏づける。販売の構成比を踏まえると、市場はプラグインハイブリッドを当座の解として扱い始めており、主導権は電池式の電気自動車に移っている。