22:16 12-11-2025

GM第6世代スモールブロックV8は2027年登場。新5.7L/6.6L、初搭載はコルベットとシルバラード

ゼネラルモーターズが世代をまたいで受け継がれてきた血統を再び表舞台へ。2027年に第6世代スモールブロックV8ファミリーが登場し、アメリカ車の礎ともいえる心臓部が新たな技術章へ踏み出す。初搭載はシボレー・シルバラード、GMC・シエラ、そしてC8コルベットになる予定だ。

32CARS.RUによれば、目玉は燃費向上に照準を合わせた新設計の5.7リッターV8だ。現行の5.3 L84に代わる存在で、軽負荷時に気筒を休止できる改良版ダイナミック・フューエル・マネジメントを採用する。かつてコルベットやカマロに積まれたLS1やLS6へのオマージュともいえる仕様で、エンジンの個性を損なわずに燃料を節約する、実に理にかなったアプローチだ。

もう一方は6.6リッターで、ピックアップや高性能モデル向け。将来のコルベット・グランスポーツのベースになるとの噂もある。最高出力は520馬力超、トルクは700Nmを上回る見込みで、必要な場面でためらいのない加速をもたらしそうだ。

新シリーズに向け、GMは米国内工場の近代化に8億5400万ドルを投資済み。生産は品質管理を高める狙いでケンタッキー州へ移る計画だ。従来世代が大規模なリコールに見舞われた経緯を思えば、ここは抜かりなく進めたい局面だ。

新しいスモールブロックは単なる年次改良の域を超えている。クラシックなV8の価値観への回帰とも読め、馴染み深いトルク感とタフさを現代技術で磨き上げた印象だ。コルベットのボンネットの下には、あのアメリカンV8ならではの鼓動が、確かな存在感を保ったまま息づき続ける。