02:16 13-11-2025

Apteraが太陽光EVの検証組立を開始、量産体制へ第一歩

カリフォルニアのスタートアップ、Apteraは太陽光発電を活用する電動車の検証用ユニットの組み立てを開始したと明かした。試作から量産へ歩を進める、手応えのある第一歩だ。作業は南カリフォルニアの新設ラインで行われ、部品はサプライヤーから調達している。

同社によれば、この新体制は製造プロセスの精度を細かく磨き込み、将来の量産車で品質を安定させることを狙ったものだ。車体とシャシーの結合作業を効率化する大型の組立治具を用い、エンジニアが不具合を素早く見つけて是正できるようにしている。手順を一つずつ詰めていく慎重なアプローチで、場当たりではなく意図を確実に形にしていく姿勢が伝わってくる。

当面は生産規模を抑えるものの、ラインの稼働によって市販化への距離は確実に縮まった。暫定値では、約4万ドルのLaunch Editionが1回の充電で最大640kmを走り、内蔵ソーラーパネルから1日あたり最大64km分の走行距離を追加できるとしている。

都市部でEVへの関心が高まるなか、Apteraは2026年に向けて登場が予定される新顔の中でも、ひときわユニークで先鋭的な存在になりそうだ。