16:46 22-03-2026

中国自動車メーカーが日本を抜き世界販売トップに

2025年、世界の自動車市場は歴史的な転換点を迎えた。中国メーカーが初めて販売台数で日本を上回り、首位の座を獲得した。日本が四半世紀以上にわたって維持してきた世界一の地位がついに終わりを告げたのである。

規模とEVで加速する中国勢

業界統計によれば、中国企業の販売台数は約2700万台に達し、前年比で約10%増加した。一方、日本ブランドは約2500万台に減少し、業界の勢力図に大きな変化が生じている。

世界ランキングにおいても中国勢の躍進は顕著だ。世界トップ20の自動車メーカーに6社が名を連ね、この指標でも日本を上回った。BYDや吉利(ジーリー)といった企業は自らの地位を固めるだけでなく、日産やホンダといった従来のリーダーを追い抜き始めている。

BYDと吉利が業界地図を塗り替える

BYDは主要な成長の原動力として台頭し、約460万台を販売、8%の増加を記録した。さらに、電気自動車(EV)の販売台数でテスラを抜き、この分野の世界的リーダーとなった。輸出の拡大も重要な役割を果たしており、初めて100万台以上を中国国外で販売。海外市場の割合は20%にまで高まった。

吉利も勢いを見せ、販売台数は23%増の411万台に達した。この成功は、特に小型EVを中心とした新型モデルが国内外で好調なためだ。同時に、同社は中南米をはじめとする新興地域への進出を活発化させている。

こうした動きは、中国が単なる生産量だけでなく、技術的な影響力においても主要なプレイヤーになりつつあることを示している。日本企業がこの新たな状況に迅速に適応できなければ、中国競合他社との差は広がる一方だろう。

苦境に立たされる日本ブランド

中国の台頭の中で、日本の自動車メーカーは大きな落ち込みに直面している。トヨタは1132万台を販売し世界最大の自動車メーカーであることに変わりはないが、国全体としては下降トレンドが続いている。

ホンダは販売台数が8%減の352万台となり、主要ブランドの中で最も大きな減少幅を記録した。特に中国市場での打撃は大きく、販売台数は約4分の1も落ち込んだ。同社は現在、大幅な財務損失を見込んでおり、抜本的な改革を迫られている。

日産も地盤を失い、販売台数は320万台に減少。20年ぶりにトップ10メーカーから転落した。国内市場の需要が15%減少したことも、さらなる重圧となっている。

活発化する中国の世界展開

中国の自動車メーカーは国際市場への積極的な参入を続け、戦略を進化させている。かつて輸出が主眼だったが、現在では現地生産へと軸足を移しつつある。これによりコスト削減が可能になり、特定市場の需要により迅速に対応できるようになる。

吉利は2030年までに世界販売を650万台に拡大することを目指しており、その3分の1以上を海外市場が占める見込みだ。奇瑞汽車(チェリー)や零跑汽車(リープモーター)も、中国国外での成長と拡大に向けた野心的な目標を掲げている。

重要な一歩として、海外の生産施設の買収が挙げられる。すでに日産のメキシコ工場に関連する取引について協議が進んでおり、これが実現すれば中国ブランドが北米や中南米に強固な足場を築くことになる。