21:12 13-11-2025

スマホで車の機能を一元管理へ フォードの最適化システム特許が公開

フォードは、車両のグレードや装着済みの装備に合わせて、将来のモデルに最適化された機能を付与できるシステムの特許を出願した。出願は2022年に行われ、2025年11月11日に公開されている。

構想の中心は、スマートフォンから車の機能を操作できる点にあり、インターフェースが各車両の仕様に応じて自動的に最適化されることだ。たとえば購入後に補助的な外部照明のようなハードウェアを追加した場合でも、ドアロックやリモートスタートと同じモバイルアプリ上で一元管理が可能になる。余計なスイッチや別アプリに頼らずに済み、操作系がすっきりまとまるのが魅力だ。

フォードは以前にも、取り付け方式の異なるモジュラー式のインテリアパネルを特許化し、カスタマイズの自由度を広げる方向性を示していた。今回の出願はその流れを受け継ぎ、車両のパーソナライゼーションというテーマをさらに掘り下げた格好だ。

同社は、特許の出願がそのまま製品化を意味するわけではないとしつつも、ユーザー志向の技術開発を前に進める姿勢を明確にしている。将来の拡張性を踏まえてクルマ選びを考える人にとって、こうした取り組みは確かなアドバンテージになり得る。