00:02 16-11-2025
駐車中にバッテリーが落ちる理由と暗電流の見抜き方、冬に強く保つスマートチャージャー活用術
自動車整備士のAlexey Stepantsov氏は、なぜクルマを数日置いただけでもバッテリーが落ちてしまうのかをSPEEDME.RUに語った。彼の説明によれば、現代のクルマは駐車中でも車載電子機器に電力を供給し続けている。具体的には、セキュリティシステム、インフォテインメント、各種制御ユニットだ。通常の暗電流は5〜40mAの範囲。状態の良いバッテリーなら、夏場は最長で約2カ月の放置に耐えるが、厳しい寒さではおよそ2〜3週間まで一気に短くなる。
とりわけ減りが早いのは、短距離の移動ばかりで済ませている場合だ。オルタネーターが始動時に消費した分を補う時間が足りず、バッテリーは慢性的な充電不足に陥る。ほかにも、スモールランプの消し忘れ、半ドア、アラームの不具合、後付け機器の配線ミスといった要因が忍び寄る。見過ごしがちな小さな漏電でも、1日でバッテリーを空にすることがある。要は、エンジンを止めても電装はわずかに電気を吸い続ける——実感と一致する、筋の通った説明だ。
専門家は、スマートチャージャーで定期的に補充電し、暗電流をチェックすることを勧めている。さらに、暑さと寒さは劣化を加速させるため、おおむね5年を過ぎると多くのバッテリーで容量の目減りが早まるとも指摘する。冬場の放置に強い車種を見極めるには、電装系のコンディションとモデル固有の特性を織り込んで考えるのが肝心だ。スマートチャージャーと暗電流の簡易チェック——この2つが、長期保管後の一発始動と、いやな肩すかしを分ける決定打になる。