23:54 16-11-2025

45,000km走破した2025年型リビアンR1Tの実体験レビュー:信頼性、快適性、購入判断

2025年型のリビアン R1Tでハンドルを握り続け、走行距離は4万5,000kmに到達。あるオーナーが、その実体験から導いた結論を整理している。日々の業務で1日あたり300〜500kmを淡々と走り切る使われ方だけに、強みも弱点も早い段階であぶり出された。こうした酷使に耐えるかどうかは、クルマの本性を映す。

マイナーチェンジ前には初期ロットのR1Tに乗っており、その個体では不具合が13件にのぼったという。第2世代モデルは挙動が改善されているものの、問題が皆無というわけではない。最初の警戒サインはタイヤ空気圧監視システム(TPMS)。サービスセンターに3週間滞在しても症状は時折ぶり返す。オーナーは後輪側の2基の電動モーターからの電波干渉を疑っており、リア周りに詰め込まれたハードウエアを思えば、筋の通った見立てに聞こえる。信頼性に直結するだけに気になるポイントだ。

新車時にはアライメント調整も必要になった。続いて、荷台のコンセントは小型冷蔵庫を週末のあいだ差しっぱなしにした後に機能しなくなったという。さらに、ルーフやラック、トノカバーといったアクセサリーを装着した結果、総重量の上限に近づき過ぎたため、サービス側はフロントサブフレームを交換。後付け装備は知らぬ間にペイロードの余白を削っていく――そんな現実を突きつける出来事でもある。

オーナーにとって最も議論の的なのはプレミアムオーディオだ。低音は控えめで、全体の鳴りも心をつかみきれない。一方で、人によっては十分と受け止めるだろうという。対照的に、エアサスペンションと長距離での乗り心地はこのクルマの美点として揺るがず、距離を重ねても疲れを感じにくい。

もう一度R1Tを買うかと問われれば、答えはイエスでありノーでもあるとオーナーは述べる。クルマ自体には魅力を感じつつも、選ぶならR1Sか、これから登場するR2に傾くという。初期型R1Tの中古については前向きで、価格が6万ドルを切ってきた今なら賢い買い物になり得ると評価している。