23:26 17-11-2025
11月前半のブラジル新車販売ランキング:ストラーダ独走、オニキス追随、ポロは失速
11月前半のブラジル新車市場は、いくつかの意外な動きを見せた。フィアット・ストラーダが6,136台で首位を堅持し、ランキングを一気に駆け上がった期間の主役、シボレー・オニキス(5,274台)を突き放した。
3位はVW・テラの4,361台。ただしそのリードは薄く、ヒョンデ・クレタが4,232台で迫り、HB20が4,095台でトップ5を締めつつ背後にぴたりと付ける。フォルクスワーゲン・T-クロスは回復基調を保って6位へ。フィアット陣営の内部でも競争が熱を帯び、アルゴがわずか56台差でモービを上回った。
とはいえ、見出しをさらったのはフォルクスワーゲン・ポロの失速だ。年初来の乗用車首位を走ってきたが勢いを明確に落とし、3,632台で9位に後退。年間トップ争いは事実上ストラーダに譲った格好で、その差はすでに約1万5千台に広がる。わずかなペースダウンが序列をどう動かすか、市場の繊細さを改めて思い知らされる展開だ。
セダンではオニキス・プラスが2,108台で主導権を維持し、HB20Sが射程圏から圧力をかける。トップ25の下位では、日産キックスとジープ・レネゲードの差はわずか19台。長らく姿を消していたシボレーS10がランキングにサプライズ復帰し、ちょっとした驚きを添えた。