07:37 21-04-2026
チェリーの欧州事業拡大:現実的なアプローチで市場を開拓
中国の自動車大手、チェリーは欧州での事業拡大を加速させている。新工場の建設ではなく、既存メーカーとの提携を模索する現実的なアプローチだ。この戦略により、市場への足掛かりを素早く確保しつつ、コスト削減を図る。
経営陣によれば、重要な目標は利用可能な生産能力を見つけ、現地での組み立て体制を確立することだ。フランスも候補国の一つとされるが、交渉の詳細は明らかにされていない。
すでに戦略の一部は進行中だ。チェリーはエブロブランドと協力し、バルセロナの旧日産工場を活用している。同工場の生産は2029年までに年間20万台に拡大する見込みだ。これは、中国企業が単に欧州市場に参入するだけでなく、その産業構造に積極的に統合されつつあることを示している。
結果が物語る。チェリーの欧州での販売台数は1年で約6倍に急増し、12万台を超えた。注目すべきは、同社の世界販売のほぼ半数が中国以外の市場からもたらされている点だ。
さらに、欧州では新ブランド「レパス」の立ち上げが予定されており、現地メーカーや韓国メーカーとの競争が一層激化する見通しだ。欧州市場は急速に変化している。中国ブランドはもはや単なる訪問者ではなく、独自の戦略的ビジョンを持つ本格的なプレイヤーとなった。