07:14 19-11-2025
ボルボEX90がdcbel Araと連携、V2H対応で家を支える電力ハブに
ボルボは米国で、新型EX90のオーナーがdcbelのAraステーションを介した双方向充電を利用できるようになったと発表した。この旗艦電動SUVは、V2H(車から家への給電)に必要なソフトウェアとハードウェアを備え、家庭のエネルギーハブとして機能する。
EX90は家庭側へ電力を送り返せるため、停電時の備えとして有効で、必要な場面では家全体の電力を担うことも可能だ。接続中にスマートアルゴリズムで家庭内の消費を制御すれば、ピーク時間帯の電力系統への負荷を和らげる助けにもなる。見方を変えれば、EX90は単なるEVではなく、住まいのエネルギーセットアップの実用的な一部としての存在感を強めたと言える。こうした機能は日常の安心感に直結し、スペックの数値以上に価値を感じさせる。
Araステーションは、家庭のエネルギー源を一台に集約し、ACでもDCでも2台の電気自動車を同時に充電できる。屋内外のどちらにも設置でき、内蔵AIが負荷配分を最適化する設計だ。設置の自由度と同時充電の柔軟性は、実際の使い勝手を大きく押し上げる。
ボルボは、EX90が同社の電動化とスマートエネルギー戦略の中核になりつつあると位置づけている。dcbelでは、Ara Home Energy Stationの予約をすでに受け付けている。