10:31 20-11-2025
KGMトーレス ハイブリッドが豪州デビュー:150kWの新パワートレーンと装備強化
韓国ブランドのKGM(旧称サンヨン)が、豪州市場に初のハイブリッド・クロスオーバーとなるトーレス ハイブリッドを投入した。既存のガソリン仕様をベースにしつつ、先進装備と新しいパワートレーンを引っ提げての登場だ。グレードは2本立てで、K30が4万5000ドルから、K40が4万8000ドル。通常のトーレスより高めの設定だが、充実したテクノロジーと装備の厚みでプレミアム分を埋めにきている。
パワートレーンは1.5リッターのターボエンジンに2基の電動モーターを組み合わせ、システム総出力は150kW。平均燃費は100kmあたり5.4Lとされ、トヨタRAV4やヒョンデ・ツーソンと真っ向勝負の位置づけだ。制御の考え方はチェリーやホンダで見慣れたレイアウトで、低速域は主にモーターが担い、高速巡航では内燃エンジンが前面に出る。日常から遠出まで使い分けが自然に行われる設計で、効率と使い勝手のバランスが取りやすい。
装備はこのクラスの期待値に沿う内容で、12.3インチのデジタルディスプレイ、クライメートコントロール、アダプティブクルーズコントロール、LEDライティングを採用。K40では大径ホイールやパワーテールゲートに加え、安全装備パッケージも拡張される。荷室容量は後席を倒して最大1,526リットルと変わらない。
ハイブリッド化が進むいま、トーレス ハイブリッドは家族の移動にちょうどいい新顔として十分に信頼できる。人気どころの代替としてより経済性を重視したい人に、装備と価格の落としどころは説得力がある。