02:10 08-05-2026

キャデラック・リリックのOTAアップデート:サラウンドビジョンレコーダーやキャビングランスなど新機能

待望の機能が、ついにキャデラック・リリックに追加された。GMは2026年モデルの電動クロスオーバー向けにOTAアップデートを開始し、サラウンドビューカメラからの映像を録画する「サラウンドビジョンレコーダー」を有効にした。

この機能はリリックのデビュー時に約束されていたものだ。2023年モデルでは標準装備とされ、初期の車両には必要なハードウェアが搭載されていたが、HDサラウンドビジョンとカメラ録画は発売時に利用できなかった。GMは後日、OTAアップデートで提供すると説明していた。しかし、その後に公式スペックシートから記載が消え、所有者の間では実現するのかという疑問が広がっていた。

今回、GMはようやく提供を開始した。ただし、対象は2026年モデルのリリックのみである。アップデートは「GM Update 661.20」という名称で、フィールドアクション「N25-253993」に紐づけられている。仮想コックピットユニットを更新し、車外カメラからの映像の録画、再生、保存を可能にする。

さらに、「セキュリティレコーディング」も追加された。駐車中にガードモードが有効でアラームが作動した場合、システムが自動で録画を開始する。これにより、侵入未遂や駐車場での傷、車両付近でのトラブルの記録に活用できる。

「キャビングランス」も新たに搭載された。ドライバーはマルチメディア画面で車内のライブ映像を確認できる。GMは、走行中の同乗者や子供、ペットの監視に役立つと説明する。また、このアップデートによりドライバーディスプレイとバックカメラの応答性が向上し、警告やチャイムの信頼性も改善された。

リリックの基本構造は変わらず、GMのBEV3プラットフォームをベースにテネシー州スプリングヒル工場で生産されている。この事例は、現代の車がどれほどソフトウェアに依存しているかを浮き彫りにしている。すでにハードウェアに備わっている重要な機能でも、ソフトウェアのスイッチが入るまで所有者は待たされるのである。

リリックにとって、これは単なる小規模アップデートではない。カメラ録画機能により、サラウンドビューシステムは駐車支援ツールから、車両を保護しトラブル発生時に証拠を残すためのツールへと変貌する。