04:00 22-11-2025

GM、C8コルベットの転売ポリシーを再編:E-Ray/Z06は緩和、ZR1は1年保有を維持

ゼネラルモーターズ(GM)がミッドシップのコルベットに適用してきた所有義務ポリシーを見直し、C8 E-RayとC8 Z06のルールを緩和した。2026年11月5日までに納車される2025年および2026年モデルについては、転売を6カ月禁じる制限を撤廃する。需要の熱が落ち着いてきた今、忠実なオーナーに柔軟性を戻しつつ、投機をあおらない現実的な舵取りに映る。

もともとこの規制は、新車を法外な価格で即転売する“スカルピング”を抑えるために導入された。短期売り抜けが横行すると、本当に走らせたいファンの手に届きにくくなるからだ。

一方で、最も厳しい要件はC8 Corvette ZR1とZR1Xのみに適用され続ける。正式な納車日を起点に、最低1年間は保有しなければならない。期日前に売却すればペナルティは明確で、今後のコルベット派生を含むGMの人気モデルの注文権を失い、当該車両の保証も無効となる。

GMはまた、ZR1およびZR1Xの購入者に対し、これらの条件に同意する旨を確認する別書類への署名も求める。ブランドの“ハロー”モデルを然るべきオーナーのもとに留めたいという意志を、手続き面でもはっきり示した格好だ。

同様のアプローチは、キャデラック Escalade-VやGMC Hummer EVといった希少なGM製品にも適用されている。それでもディーラーによるマークアップは根強い課題で、GMが過度な市場調整を控えるよう各店に促しても完全には解けない。ポリシーは転売熱を冷ます一方で、ショールームに並んだ後の値付けまでは必ずしも御しきれない——そんな現実が浮かぶ。