11:19 20-05-2026

フォードが欧州市場でカムバック、新型車とFord Pro拡充を発表

フォードが欧州で3カ年戦略を発表。Ranger Super Dutyや電動Transit Cityなど7つの新型車、Ford Proの拡充、そして「Ready-Set-Ford」コンセプトを打ち出し、純EV一辺倒ではない実需対応の方針を示す。

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フォードが欧州市場で本格的なカムバックを宣言した。ザルツブルクで開かれたディーラー・パートナー会合で、3カ年戦略を発表。7つの新型車、拡充されたFord Pro部門、そして「Ready‑Set‑Ford」というグローバルブランドコンセプトを打ち出した。仕事、性能、冒険を中心に据えた新コンセプトだという。情報源はSPEEDMEである。

商用車ラインアップには2つのキーモデルが加わる。まずRanger Super Dutyはすでに受注を開始。見た目ではなく、救助活動や林業、鉱業、軍事用途など過酷な業務を想定したモデルだ。総組み合わせ重量は8トン、最大4.5トンの牽引が可能で、ペイロードは約2トン。強化サスペンションやアンダーボディプロテクション、地上高の増加など、ヘビーデューティー仕様に仕立てられている。

もう1台は完全電動のTransit City。企業のフリートや低排出ガスゾーンをターゲットにしたシティバンだ。カスタムボディ用のシャシーキャブを含む3種類のバリエーションが用意され、2026年末までにディーラーに並ぶ予定。

乗用車部門も大きく変わる。フォードは2029年末までに欧州で5つの新型車を生産する計画。欧州専用のブロンコ、複数のパワートレインを備えたコンパクトSUV、BセグメントのスポーティEV、小型電動クロスオーバーに加え、異なる駆動方式のSUVが2台投入される。

Ford Proはバン販売の枠を超え、総合的なビジネスパートナーへと脱皮を図る。すでに欧州では120万以上の顧客がシステムにつながっており、車両からは毎日約600万件の診断信号が送信されている。

ここで重要なのは、フォードが欧州を純EV一辺倒にさせまいとしている点だ。実際の需要や充電インフラ、中小企業のニーズを考慮するよう規制当局に求めている。PHEVやEREVは一時的な妥協策ではなく、移行期に顧客をつなぎとめるための重要な手段だと位置づけている。