17:49 22-11-2025
電動クロスオーバーVoyah Courageが内外装を刷新、Harmony Space 5とADS 4採用
電動クロスオーバーのVoyah Courageが、内装に実のあるアップデートを受けた。新しいステアリングホイール、手直しされたセンタートンネル、そして質感を高めたトリムだ。トンネルには従来どおりスマートフォン用のワイヤレス充電パッドが2枚備わり、その後方にフタ付きの収納と、仕切り直されたカップホルダーが並ぶ。全体のレイアウトは狙いが明確で、見た目もすっきりした印象にまとまっている。
前席間には新たに冷蔵庫を組み込んだ。トンネル後端のタッチパネルでは、後席からでもオーディオ、シート位置、空調といった主要機能を操作できる。どの席に座っても長距離移動の段取りがつけやすくなる装備だ。
メーターは従来の細長い画面に代わり、オーソドックスなクラスター型ディスプレイへ。インフォテインメントはHuaweiのHarmony Space 5を基盤とする新しい電子アーキテクチャに刷新された。先代が備えていたスライド式のマルチメディアタブレットについては、今回も継承されるのか現時点では不明だ。
エクステリアも手直しを受け、ボンネットとフロントバンパーを一新。先端部には、ライトシグネチャーやウェルカム表示、バッテリー残量などを映し出せる大型ディスプレイを備える。フロントガラス上部にはライダーを搭載し、刷新されたVoyah Free+に倣う形でHuaweiの自動運転システムADS 4を採用した。リアピラーの大きなフィンは姿を消し、フロントドアの面構成も抑揚を減らしてスムーズに。クリーンな造形は、テクノロジー志向のキャラクターと相性がいい。
ボディサイズは全長4,810mm、ホイールベース2,925mmへと拡大(フェイスリフト前は4,725mm/2,900mm)。パワートレインは、ベース仕様が292hpのモーターと77kWhのバッテリーを組み合わせ、CLTCモードで航続625kmをうたう。ひとつ上のグレードでは313hpのモーターを搭載。中間仕様は79kWh、最上位は109kWhのバッテリーを積み、それぞれ航続650kmと901kmを公称する。バッテリー容量と出力の幅を分かりやすく振り分けることで、選びやすいレンジ構成に仕上げている。