ウラド・コマロフ

ヒョンデ/起亜の800V EVはテスラ充電で遅い?最速の充電先と実測結果

ヒョンデ/起亜EVがテスラのスーパーチャージャーで伸び悩む理由を実測で解説。500V設計で出力低下、Ioniq 5/6/9やEV6/EV9はEAやEVgo、Ionnaなど800V対応で真価発揮。10-80%が20分→30-40分の差も。V4は改善傾向だがまだ点在。最速充電のコツも紹介。ロングドライブ時の計画にも役立つ

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ヒョンデと起亜はテスラのスーパーチャージャー網を利用できるようになり、新型車は工場出荷時からNACSポートを搭載している。それでも、Ioniq 5、Ioniq 6、Ioniq 9、EV6、EV9のオーナーはテスラのスタンドに差し込む前に一度立ち止まりたい。理由は単純だ。スーパーチャージャーは500V設計、対してヒョンデ/起亜のEVは800Vアーキテクチャ。電圧が噛み合わないと昇圧器が介在し、充電速度が一気に鈍る。

実走テストでは、EV6は通常の220〜260kWに対し、スーパーチャージャーでは90〜120kWにとどまった。Ioniq 5とEV9はおおむね126kW。適切な350kW級の設備なら、これらは80%までの到達がほぼ倍速になる。たとえばIoniq 5は、対応する高出力ネットワークでは10%から80%まで20分、スーパーチャージャーでは約30分を要する。3列シートのIoniq 9は24分が最大40分へと伸びる。紙の上では利便性が魅力的に見えても、実際の給電口では避けられるボトルネックに感じられるはずだ。

賢明な選択はElectrify AmericaやEVgo、Ionnaといった800V対応サイト。E-GMP採用車が本来の力を発揮できる場所だ。テスラも800Vシステムとの相性が良いV4スーパーチャージャーを順次展開しているものの、現時点ではまだ点在する程度にとどまる。

最速で継ぎ足したいなら――ロングドライブの途上でも、会議の合間でも――少なくとも今のところ、ヒョンデと起亜にとってスーパーチャージャーは最適解ではない。

A. Krivonosov