20:26 24-11-2025
Cirelliが欧州向けゴールド・レンジ拡充:3zero3/5zero5/7zero7と初のEREV
中国生産のモデルを欧州仕様に作り直して送り出すCirelli Motor Companyが、ゴールド・レンジに3台を追加した。クロスオーバーの3zero3と5zero5、そして旗艦セダンの7zero7だ。動力はガソリン、マイルドハイブリッド、LPGに加え、同社として初のレンジエクステンダー型EV(EREV)まで幅広く用意。電動化への温度感が異なるユーザーそれぞれに届くよう、あえて間口を広げた印象だ。
全長4.54mのコンパクトSUV「3zero3」はForthing T5がベース。1.5リッター170hpのエンジンに前輪駆動、7速自動変速機という組み合わせだ。価格は€26,800から。装備内容は飾り気がなく、価格対効果をまっすぐに訴えるつくりだ。
わずかに長い全長4.56mの「5zero5」は、EREVを初採用。1.5リッターのガソリンユニットが発電機として働き、31.94kWhのバッテリーと163hpの電動モーターに電力を供給する。航続距離は合計で1,330km、そのうちEV走行は最大233kmに達する。価格は€34,800から。長距離通勤層にも刺さる設定だ。
全長ほぼ5mのリフトバック「7zero7」は、シリーズの最上位。EREV仕様では最高出力が204hp、バッテリー容量は28.4kWhとなり、総合航続距離は1,010km(EVモードは最大174km)。価格は€36,800から。レンジの顔としての役割を担うモデルだと受け止められる。
総じてCirelliは、多様なパワートレインと攻めた価格設定、そして欧州で高まるハイブリッドやEREV人気に可能性を見ている。その流れを味方につける戦略として、筋が通っている。