01:22 26-11-2025

BMW Designworksが語るNeue Klasse iX3と円環型デザインの価値

BMWは、Neue Klasseの一員となるiX3を含む次世代モデル群で、円環型デザイン哲学がどのように舵を取っているかを明らかにした。Designworksによれば、カーボンフットプリントの縮小は引き続き最優先だが、その達成には、実際に購入者が欲しいと思う素材選びと見た目の作り込みが通り道になるという。アプローチは段階的に進化しており、何よりも「上質さ」や「洗練」を犠牲にさせない。サステナビリティを制約ではなく、デザインを押し広げるレバーへと変えている点が要だ。

Designworksは、サステナビリティを強みとして捉えるべきだと強調する。同社の言う「ベネフィット・マインドセット」では、環境配慮の解決策は性能を縛るのではなく、クルマの価値を引き上げるものであるべきだ。チームは円環型デザインを、素材のリサイクルにとどまらず、デザイン表現とエンジニアリングの選択肢を広げる手段として扱っている。制限から機会へと視点を反転させるこの発想は、プロダクトの魅力を保ちたいプレミアムブランドに実に合致している。

循環性は、未来のEVのキャラクターとも直結する。低い重心と電動パワートレインの即応性は、スタンスやプロポーション、そして市場ごとに求められる視覚的な力強さに新しい要件を突きつける。スペック表だけでは決まらないのがプレミアムクラスの選び方。新顔が並ぶ領域では、どう見え、どう感じられるかという指向性が、しばしば最終判断を左右する。