04:12 27-11-2025

パナソニックがZooxロボタクシー向け2170円筒セル供給—容量5%増、2026年に米カンザスへ生産移管

パナソニック エナジーは、アマゾン傘下のZooxのロボタクシー向けに2170規格の円筒形電池セルを供給する複数年契約を結び、納入開始は2026年初頭を予定している。改良素材を採用した新世代セルは、従来品に比べて容量が約5%向上。テスラのモデルを含む複数の電動車ですでに使われているタイプでもある。紙の上では小さく見える5%でも、フリート運用では日々の実務に波及効果が出ることが少なくない。

初期ロットは日本国内のパナソニック拠点から出荷し、その後は米カンザス州の新工場へ生産移管する計画だ。パナソニック エナジーのトップは、Zooxとの協業によって都市型モビリティの未来に向けた解決策に貢献できるとの見解を示している。自動運転シャトルでは、容量そのものに加えて、毎回同等の結果が得られる予測可能な性能が同じくらい重要になる。今回の組み合わせは理にかなっている。

Zooxはサービスの拡大を進めており、今夏にはカリフォルニア州ヘイワードで自動運転EVシャトルの初の量産ラインが稼働を開始した。ラスベガスとサンフランシスコでは定期運行ルートの整備が進む。改良型バッテリーは都市型EVの効率を押し上げる見込みで、これは自動運転交通の安定稼働やロボタクシーのフリート拡大に直結する。密な市街地の走行サイクルでは、わずかな余裕が稼働時間の安定という実利に変わることが多い。