Pavel Pavlov

主役はハイパーカーのはずが、ヒョンデはロボットと水素で話題をさらった

ル・マン初参戦のジェネシスは独りではなかった。水素トラック、装着型ロボット、その場で回るバギーがパドックをヒョンデの実験場に変えた。

Tarantas NewsをGoogleの優先ソースに追加

ジェネシス・マグマ・レーシングのル・マン初参戦は、ハイパーカーGMR-001がすべてだと思われていた。だがヒョンデ・モーターグループの考えは違った。ル・マン24時間レースを、自社技術のショーケースに変えてみせたのだ。水素ロジスティクス、装着型ロボティクス、そしてほぼその場で回転する電動バギー、Genesis Box Buggy。チームのデビューは2026年6月13〜14日、Circuit de la Sartheで実現した。

ロジスティクスの主役は、水素トラックのHyundai XCIENT Fuel Cell Class-8だ。チームのテスト機材や部品、エンジニアリング機器を運びながら、排ガスは一切出さない。ヒョンデによれば、XCIENT Fuel Cellはすでに欧州5カ国を走り、175台の車両が合計で2180万km以上を走破した。モータースポーツにとっては示唆に富む教訓だ。カーボンフットプリントはレースカーだけでなく、その周囲、チームの運営そのものでも減らせる。

2つ目の技術は、ヒョンデ・モーター・カンパニーとキアのRobotics LABが開発した産業用装着型ロボット、X-ble Shoulderだ。役割はシンプルかつ重要で、レース中ずっとタイヤや機材と格闘するメカニックの肩の負担を軽くする。数字がそれを物語る。GMR-001のタイヤ1本は約13kg、1レースでクルーは1台あたり最大56本を扱うこともある。X-ble Shoulderは肩関節への負荷を最大60%減らし、前部と側部の三角筋の活動をおよそ30%抑える。

そしてパドックの主役級のアトラクションが、Genesis Box Buggy Conceptだ。電動VIPシャトルはCircuit de la Sartheのパドックに堂々と登場し、素通りは不可能だった。秘密はHyundai Mobisのe-Cornerシステムにある。各ホイールが独立して最大90°まで転舵するのだ。だからこその芸当で、車体は横に進み、ほぼその場で回転する。e-Cornerモジュールは4基、それぞれ40PSのモーターを備え、合計でおよそ160PSになる。パドックのシャトルとしてはやり過ぎだ。良い意味で。

先には、ヒョンデが量販モデル群をハイブリッドに切り替える可能性が報じられていた。

www.hyundai.com