GRヤリスが待っていたカーボンがカリフォルニアから届く、その価格は本気モード
ADROが日本で公式販売を開始したGRヤリス用カーボン。CFD解析、F1経験のエンジニア、そして429,000円のボンネットがフルセットの主役
カーボンがGR ヤリスに戻ってきた — そして今回は本気だ。トヨタのホットハッチが、ADRO製カーボンパーツの公式販売チャネルを日本で獲得した。メインターゲットはマイナーチェンジ前の世代(2020年9月〜2024年3月)だが、一部のパーツは改良後モデルにも装着できる。
ADROはカリフォルニアのブランドで、ここでの狙いはカーボン風の装飾ではない。開発ではボディの3Dスキャンと空力のCFD解析が明言され、エンジニアチームにはフォーミュラ1の空力経験を持つメンバーが名を連ねる。GR ヤリスにとってこれは決定的だ。この車はもともとラリー用のホモロゲーションベースとして生まれた。ここに「見た目だけのカーボン」を載せるのは、ほとんど侮辱に近い。
ここからは数字だ。最も高価なのはプリプレグ製ボンネットで429,000円 — 現行レートでおよそ2,643ドル。熱抜けの改善と軽量化がうたわれる。カーボンフロントリップは139,700円、およそ861ドル。サイドスカートは157,300円で、約969ドル。リアディフューザーとプリプレグ製スポイラーはそれぞれ192,500円 — 一点あたりおよそ1,186ドル。
実務的な注意点もある。価格には海外配送料と輸入税が上乗せされ、納期は1〜2ヶ月が目安になる。フルセットは「軽い改造」の枠をすぐに超え、独立したプロジェクトになる — 本当に速く走るオーナーのため、あるいは高価なビジュアルを組み上げたい人のためのプロジェクトだ。
HKSやブリッツをはじめとする、他の日本製GR ヤリス向けチューニングと比べると、ADROは別のリーグにいる。狙いはパワーではなく、空力と素材だ。ECUチューンやマフラーの競合ではない。これはチューニングの次の階層 — エンジンだけがクルマをよりシャープにする手段ではなくなったときに手を伸ばす階層だ。