メルセデスがここまでV8にこだわるとは誰も予想していなかった
AMGのトップ、オラ・ケレニウス氏が「常軌を逸した」新型GTブラックシリーズを予告。GT63プロを上回る出力、新型フラットプレーンV8、発表は2027年。
メルセデスAMGが、自社史上最も過激なV8エンジンを準備している。そして今、具体的な時期が固まった。GTブラックシリーズの発表は2027年、発売は2028年を予定している。Autocarのインタビューで、メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウスCEOは、次期モデルについて、エンジニアに大幅な自由度が与えられたプロジェクトの一つだと語り、「結果はブランドのファンを失望させない」と約束した。
数字はまだ多くないが、一つの基準はすでに決まっている。新型ブラックシリーズは、出力とトルクで現行GT63プロを明確に上回らなければならない。メルセデスによると、市販版のGT63プロは612 PS、850 Nmを発生する。比較として、先代GTブラックシリーズは730 PS、800 Nmだった。基準はすでに高かった。それがさらに引き上げられる。
次期モデルは、次世代レーシングカーであるAMG GT3にできる限り近づけて開発されている。メルセデスはすでに2025年、V8を搭載し新記録を見据えたGTファミリーの過激な発展形として、コンセプトAMG GTトラックスポーツを公開していた。ただし当時、ブラックシリーズという名称は正式には結び付けられていなかった。
エンジンは別の注目点だ。ケレニウス氏は、スポーツモデル向けに新しいフラットプレーンクランクV8への長期的な投資をAMGが続けていくことを認めた。ただしAutocar自体、それがブラックシリーズに採用される可能性については、確定した仕様ではなく最有力シナリオと位置付けている。類似のエンジンは、将来のメルセデスAMG CLE 63とも結び付けられてきた。
新型ブラックシリーズにとって、基準は特に高い。先代モデルはすでに730 PS、アクティブエアロダイナミクス、そして最高速度325 km/hを備えていた。だからこそ、次に本当に重要な節目は、また別のプロトタイプではなく、パワートレインと車重の公表だ。この2つの数字こそが、市販版ブラックシリーズが本当にどこまでGT3レーサーに近づいたのかを示すことになる。