Pavel Pavlov

レンジローバーは電気だけで走っても荒野を捨てなかった

英国の高級SUVがついに完全電動化。550 PS、実用容量118.5 kWhのバッテリー、最大600 kmのWLTP航続距離を掲げながら、本格的な悪路性能も守った。

Tarantas NewsをGoogleの優先ソースに追加

レンジローバーが何年も先送りしてきた大きな一歩を、ついに踏み出した。英国を代表する高級SUVが初めて完全電動化され、新型レンジローバー・エレクトリックは英国で154,070ポンドから注文できる。

media.jlr.com

車体の下には、それぞれ260 kWを発生する2基の電気モーターを搭載する。システム最高出力は550 PS、最大トルクは850 Nmで、60 mphまでの加速はわずか4.3秒だ。電動化で都会向けSUVになってしまうのでは、という心配も数字を見ると吹き飛ぶ。最大900 mmの渡河性能と、最大45度の登坂能力が与えられている。

ただし、日常で最も気になる数字はバッテリーだ。実用容量は118.5 kWhで、WLTP航続距離は372マイル、すなわち最大600 kmに達する。一方でJLRは、実環境を想定した標準化ルートでは最大535 kmという、より慎重な目安も示している。約65 kmの差は、WLTPが比較のための指標であり、すべての走行で保証される距離ではないことを物語る。

media.jlr.com

充電性能も妥協していない。800 Vアーキテクチャにより、最大350 kWの直流急速充電に対応する。理想的な条件なら、約22分で10%から80%まで充電できる。急速充電器に10分つなぐだけで、WLTP基準で最大220 km分の航続距離を回復できるという。

一方、デザインに大革命はない。それは明らかに狙ったものだ。レンジローバー・エレクトリックは、ガソリン、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド仕様と基本構造を共有する。主な変更は空力性能のためで、グリル、ホイール、床下などが見直された。生産は、レンジローバーを半世紀以上にわたり送り出してきたソリハル工場で行われる。

media.jlr.com

注文受付はショートホイールベースとロングホイールベースの両方で始まっており、SE、HSE、オートバイオグラフィーに加え、SV、SVウルトラ、SVブラックを設定する。初期顧客向けにはファーストエディションも用意される。

media.jlr.com