Pavel Pavlov

運転手のいない箱が街の配送バンを時代遅れにするかもしれない

キャビンもドライバーもないボックス・オン・ホイールズが9月14日にハノーバーで世界初公開。ステランティスは詳細を伏せたままで、量産化の時期もまだ明かしていない。

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キャビンもドライバーもなく、名前を聞けば姿まで想像できる――ステランティスがハノーバーでかなり異色の世界初公開を用意している。IAAトランスポーテーション2026で披露されるのは、配送の「ラストマイル」向けに開発された自動運転コンセプト、ボックス・オン・ホイールズだ。世界初公開はプレスデーの9月14日。一般来場者向けの開幕は9月15日となる。

では、この「車輪付きの箱」の中身は何なのか。ステランティスはまだ焦らしている。ボックス・オン・ホイールズの技術仕様は公表されておらず、量産化の可能性や時期についても明言されていない。従来の都市型配送バンがすぐに不要になると考えるのは早すぎる。現時点では、あくまで都市物流向けの自動運転コンセプトだ。

しかも、ステランティスの見せ場はこれだけではない。もう一つの注目車はスマート・コンパクト・バンで、6月にデジタル公開されたモデルがハノーバーで初めて一般の前に登場する。この仕様はシトロエン・ベルランゴ FIRST、フィアット・ドブロ EASYPRO、オペル・コンボ START、プジョー・パートナー ACTIVEとして展開される。実用面では、折りたためる助手席フレキシシートにより、荷室容量を0.5立方メートル拡大できる。

ボックス・オン・ホイールズは、単なるショー向けの実験車ではない。ステランティス・プロワンが進める大規模な変革の一部でもある。同部門は5月、次世代バンや新たなマルチエネルギー・プラットフォームを含む11の新商用モデルを2030年までに投入すると発表した。目標は野心的で、販売台数を30%増やし、単なる車両販売から輸送・物流サービスを含む総合的なエコシステムへと事業を変えていく。

最大の疑問は残る。ボックス・オン・ホイールズは実際の街で働く段階にどこまで近づいているのか、それともまだ展示ブースの主役にすぎないのか。答えは少ない。だがステランティスは9月14日に追加情報を明らかにするとしており、そのとき、この「車輪付きの箱」が単なる技術展示なのか、配送革命の前触れなのかが見えてきそうだ。

これまでには、ステランティスがラムのピックアップ向け折りたたみ式荷台カバーの特許を出願したことも報じられている。

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