ウラド・コマロフ

高額だったルノーEVのモーター故障に大幅に安い選択肢が登場

駆動モーター故障が最悪の出費ではなくなるかもしれない。ルノーは再生6AMを新品より約30%安くする方針だ。

Tarantas NewsをGoogleの優先ソースに追加

ルノーの電気自動車で高額になりがちな修理が、一気に現実的な負担へ変わるかもしれない。駆動モーターを新品へ丸ごと交換する代わりに、約30%安い再生品を選べるようになる。ザ・リメイカーズは、メガーヌ E-TECH エレクトリック、セニック E-TECH エレクトリック、マスター E-TECH エレクトリック向け6AMモーターの産業規模での再生プログラムを発表した。

何より目を引くのは価格だ。ルノーグループによると、再生モーターは同等の新品ユニットより平均で約30%安くなる見込みだ。それでも性能と信頼性は新品部品と同等の水準をうたう。

ただし重要な違いがある。これは解体車から取り外した中古モーターをそのまま売る話ではない。再生工程ではユニットを全面的にオーバーホールし、各部品を点検する。再使用できる部品は活用し、摩耗した部品は交換または修復し、再組み立てしたユニットを確認してから再び使用する。ザ・リメイカーズはすでに5A系電動モーターやパワーエレクトロニクスで同様の取り組みを進めている。

6AM自体も新顔ではない。ルノーは2022年からクレオン工場で生産している。電気励磁式の巻線ローターを採用した同期電動モーターで、希土類材料を使う永久磁石を必要としない構造が特徴だ。

ただし、30%安いからといって修理総額まで同じ割合で下がるわけではない。節約できるのは再生部品そのものの価格だ。故障診断、駆動ユニットの脱着、その他の必要作業が加われば、最終的な請求額は増える。

だからこそ、この仕組みは中古EVのオーナーにとって重要になってくる。車両の高齢化が進んでも、高額な駆動モーター故障が必ずしも新品ユニットを最高額で購入することを意味しなくなる。再生モーターなら、メーカーがうたう性能や品質を落とさずに、車を再び走らせるための費用を大きく抑えられる可能性がある。

RusPhotoBank