12:56 11-12-2025

ホンダ Super-One 新型都市型EVの全貌:擬似ギアと豪州向けチューニング採用

ホンダの新型Super-OneはN-One eハッチバックを土台に生まれた。ただし、その枠に収まらず、ボディはひと回り大きく、モーターも一層パワフルに。方向性を少し変え、存在感を強めてきた。

全長は3.6m未満、全幅も1.6m以下。オーストラリアで販売中のライバル、BYD Atto 1やHyundai Insterを含む多くのモデルよりも小さい。このサイズ感なら都市の狭い道や駐車枠での取り回しに強みが出る。

パワートレインの詳細はまだ公表されていないが、前輪を駆動する単一モーターを採用する。バッテリー容量や航続距離も未確定で、都市型という性格を踏まえると航続は300km未満に収まる見込みだ。数字を追うより、日常域での使い勝手を優先した設計が透けて見える。

目を引くのは、ドライバーの関与感を高めるために用意された擬似ギアセレクターだ。さらに人工的なエンジン音を鳴らして聴覚面を演出するという。静けさ一辺倒ではなく、手応えやキャラクターに重心を置くアプローチで、短い移動でも走りに抑揚が出そうだ。

オーストラリア市場向けには、現地の路面事情に合わせた専用シャシーとダイナミクスのチューニングが用意される。こうした合わせ込みは乗り心地や安心感に結びつきやすい領域で、最終的な仕上がりは注目に値する。詳細は正式な発売時期が近づいた段階で明らかにされる見通しだ。