16:03 12-12-2025
BMWミュンヘン工場がEV専業へ—内燃3シリーズ生産終了、次世代はディンゴルフィングに移管
ミュンヘンの歴史あるBMW工場が、いよいよフル電動の時代へ踏み出す。2027年末までに同工場はバッテリー駆動モデルだけを生産し、そこで続いてきた従来型パワートレーンの章に幕を下ろす。看板の3シリーズも、その区切りに含まれる。
この決定により、長年にわたり途切れることなく続いてきたミュンヘンでのガソリン版3シリーズの生産は終わりを迎える。モデルの次世代は、グループのディンゴルフィング工場へと移管される。
ディンゴルフィングでは、新型BMW 3シリーズ(G50)が5シリーズや7シリーズと肩を並べてラインオフする見込みだ。次世代3シリーズの生産開始は2026年秋、目安は11月ごろと見られている。
ミュンヘンにとって3シリーズとの別れは、やはり象徴的に映る。セダンは長く、ブランドの走りの個性を測る物差しのような存在だったからだ。生産をディンゴルフィングへ移す判断は、本拠工場がEV専念へ舵を切る中で生産マップをすっきり描き直す動きとしても読み取れる。このスケジュールからは、ラインアップの再編がどれほど迅速かつ明確に進んでいるかが伝わってくる。