16:59 16-12-2025

10万km長期テストで見えた耐久性の真実:ミドル/アッパーミドル18車種ランキング

長距離の高速移動や出張で使うクルマを選ぶなら、優先すべきは車内の雰囲気ではなく、年数と大きな走行距離にどれだけ耐えられるかだ。AUTO BILD は、2014年以降に実施した10万キロ長期テストの結果を総ざらいし、ミッドサイズとアッパーミッドサイズ計18モデルの専用ランキングをまとめた。カタログ映えではなく耐久性に照準を合わせると、見た目と実力の違いが自然と浮かび上がる。

首位に立ったのは、故障ポイントがごく少なく最終スコア「1」を獲得した Audi A4 Avant 2.0 TFSI ultra と A6 Avant sport 40 TDI の2台。同点で肩を並べるのが、同じくスコア「1」の BMW 320d Touring と、隠れた箇所に小さな腐食はあったものの“堅牢なハイブリッド”という評判どおりの Toyota Prius IV Hybrid。上位には Audi A6 (C7) 2.0 TDI も「1−」で入り、ゴール間際に排気系のトラブルが生じ、アンダーボディに軽いサビも見つかったが、ワゴン全体のコンディションは総じて良好だった。こうした顔ぶれは、初日の華やかさよりも、長く乗り続けられる設計を選ぶ意義を裏づけている。

一方の下位には、Ford Mondeo Turnier 1.5 EcoBoost、BMW 540i xDrive touring、Kia Optima 1.7 CRDi が並び、指摘事項が多くスコアは3前後に落ち着いた。中古車探しにとっては実用的な羅針盤になるだろう。見栄えのいい値札と、本当に経済的な所有の差は、こうした長期テストの硬いデータからすでに始まっている。