10:25 19-12-2025

トヨタ、カムリ・ハイランダー・タンドラを日本投入へ—多様なニーズと日米貿易改善に寄与

米国で人気の3車種を日本で展開することで、トヨタは幅広い顧客の多様なニーズに応え、日米の貿易関係の改善にも寄与できる。これらのモデルの日本導入に際しては、二国間協議を受けて国土交通省が検討中の新たな制度も活用する方針だと、同社広報は説明している。米国ラインナップを賢く生かしつつ国内の選択肢を着実に広げる、そんな現実的な一手に見える。

ビジネスセダンのカムリは、洗練されたデザインと快適性、そして優れた燃費を両立する。グローバルで展開され、米国では長年にわたりトップセラーの座を保ってきた実績は、もはや説明を要さないだろう。

ハイランダーは3列シートのSUVで、ファミリー層に支持が厚い。広々とした室内と高い悪路走破性が持ち味で、街乗りからアウトドアまで守備範囲が広い。トヨタは、これら2つのネームプレートを国内に再投入することを決めており、いずれも日本ではそれぞれ2023年と2007年まで販売されていた。

一方、ピックアップのタンドラは、圧倒的なパワーと牽引能力に加え、品質・耐久性・信頼性でも抜きん出た存在として、アメリカ文化の体現者と位置づけられる。ライフスタイルの多様化とアウトドア志向の高まりのなかで、トヨタは日本のユーザーにも、タンドラならではの魅力が伝わると見ている。カムリとハイランダーとの組み合わせは、ブランドの核を外さずに嗜好の幅広さに応える、計算された打ち出し方と言えそうだ。