17:16 19-12-2025

テスラSemi再設計の全貌:空力改良、効率化、ネバダでの量産体制

テスラのSemiプログラムを率いるダン・プリーストリー氏は、デザイン刷新を経て電動トラクターヘッドに大幅な改良が入ったと説明した。試作を自ら走らせて確かめたとも述べ、変更点は顧客の心に響くはずだと見ている。2015年からセミに携わり、開発の全工程を見てきた人物だけに、その確信には現場の実感がにじむ。

アップデートの骨子は、テスラの2025年株主総会で初めて示された。狙いは効率の徹底だ。エアロチャンネルを見直した新形状のフロントバンパー、よりコンパクトになったパノラミックウインドウ、滑らかなルーフライン、そして現在のブランド言語に沿うライトバー。外観を端正に整えつつ、空力抵抗の低減に的を絞っている。長距離を走るEVでは、空力のわずかな差が走りを左右する——見た目の変化で終わらせないところが目に留まる。

この再設計は、ギガファクトリー・ネバダ敷地内で進められていたセミ工場の完成とも歩調を合わせた。テスラは来年の増産を見込む。イーロン・マスク氏は、セミへの需要が依然として非常に高いとの見方を示した。Frito-LayやPepsiCoを含むパイロットプログラムの主要顧客は、航続距離や効率、信頼性を評価している最中だ。商用車の評価は結局、現場での数字と耐久性で決まるという当たり前を、ここでも改めて突きつけている。

最初の大口ユーザーはテスラ自身で、自社の物流にセミを投入する計画だ。大企業のフリートにとどまらず、輸送に軸足を置き運用コストの削減を狙う中小事業者にも適した選択肢として位置づけられている。前提となる数値がかみ合えば、静かに普及のスピードを押し上げる余地は十分ある。