09:22 20-12-2025
2026年型VWアトラスがIIHSトップセーフティピック+、歩行者検知AEBとチャイルドシート装着性を検証
2026年型フォルクスワーゲン・アトラスが、米国で最も権威ある安全評価のひとつに到達した。IIHSからトップセーフティピック+を獲得したのだ。3列のファミリー向けSUVとして、この肩書は説得力がある。前面オーバーラップ衝突や側面衝突など、要所のクラッシュテストを自信をもってクリアしている。ただし、同機関はアトラスがまだ完璧ではないとも伝えている。
主な懸念は、IQ.DRIVEに含まれる歩行者検知付き自動緊急ブレーキ、標準装備のフロントアシストの実力だ。時速26マイルで子どもが車道に飛び出す想定では、衝突速度は時速10マイルしか低下せず、接触回避には至らなかった。夜間に成人歩行者を対象とした試験でも結果は振るわない。IIHSは原因がソフトのロジックか、センサーか、あるいはそのキャリブレーションにあるのかまでは明言していないが、メーカーへのメッセージは明快だ。運転支援のチューニングにはさらに磨き込みが必要になる。
もうひとつはチャイルドシート用固定具について。IIHSは、2列目の左右席にあるロアアンカーの位置が深すぎ、固定に相応の力が要ると指摘する。頻繁にシートを付け替える家庭にとって、これは小さな不便ではなく日常の安全に直結する使い勝手だ。こうした細部こそ、時間とともに所有体験を決めていく。
技術的な話をすると、アトラスはここ数年V6を廃し、代わりに2.0リッターターボを搭載している。最高出力の数値こそ見劣りするかもしれないが、低回転域のトルクは太く、効率も良好。日常域での走りを考えれば、スペック表での見栄より、このバランスのほうが頼りになる場面は多い。