ドミトリー・ヤキン

フォルクスワーゲン、米国のID. Buzz 2026年型見送り—在庫調整と価格・航続の見直しで2027年に再始動へ

フォルクスワーゲンは米国でID. Buzzの2026年型を設定せず、2027年型へ移行。需要鈍化と在庫増、約$61,500の価格や231〜234マイルの航続が影響。今後は2025年型の割引やインセンティブに注目。米国市場のEV需要に合わせ供給最適化を図る動き。販売店在庫の消化中はクリアランスや好条件を狙いやすい時期です。

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フォルクスワーゲンは、米国市場においてID. Buzzの2026年モデルを設定しないと正式に明らかにした。同社は、この電動マイクロバスが打ち切られるわけではなく、2027年モデルの準備に向けた移行期間だと強調し、2027年の復帰の可能性もにおわせている。

この小休止は現実的な判断に映る。需要は当初の見込みを下回り、販売店の在庫は積み上がっている。まずは手元のクルマをさばき、供給の流れを整えることが優先だ。

数字も追い風にはならなかった。米国でのID. Buzzの価格は約$61,500から。ファミリーバンとしては高めと感じる人が多く、航続距離は231〜234マイル帯にとどまる。競合EVに対して決定打になりにくいスペックだ。価格と航続の釣り合いが取り切れていない――そのズレが、初期の熱を冷ます要因になっている。

購入を考える人にとって結論は明快だ。2026年は、体制を立て直すあいだに2025年モデルのクリアランスや各種インセンティブが中心になりそうだ。次の攻勢に向けてラインアップが組み直されるまで、好条件を狙いやすいタイミングになる。

B. Naumkin