04:18 22-12-2025

フォード、米国で27万2645台をリコール—Pレンジ固定不良で自走リスク、ソフト更新で対応

フォードは米国で272,645台のリコールを発表した。理由はパーキング機能を失う恐れがあるためだ。NHTSAのデータベースを参照した32CARS.RUによれば、統合パークモジュールが状況によってはトランスミッションをPにロックできず、ドライバーがシフトセレクターをPに入れても固定されない可能性があるという。この場合、車両が自ら動き出す危険があり、坂道や狭い駐車場ではリスクが一段と高まる。

対象は複数の主力モデルに及ぶ。2022〜2026年式のF-150 Lightning、2024〜2026年式のMustang Mach‑E、2025〜2026年式のMaverickが含まれる。気がかりなのは、これは快適装備や二次的な電装の話ではない点だ。駐車は誰もが身体で頼りにしている基本機能であり、だからこそ規制当局がこの種の不具合を重大な安全問題として扱うのは理にかなっている。クルマから離れるとき、ちゃんとその場にとどまるという確信こそが安心の土台になる。

対策はソフトウェアで行われる。フォードはパークモジュールのソフトウェアを無償で更新し、一部の車両には無線(OTA)で修正を配信、その他はディーラーで対応する。リモート更新に対応する車両であれば、手間もダウンタイムも抑えられるはずだ。