17:09 26-12-2025
フェラーリ12チリンドリにノヴィテックの可変バルブ付きスポーツエキゾースト登場
フェラーリ 12チリンドリのデビュー後、新たな旗艦の自然吸気V12が思ったより控えめに聞こえる、と多くのファンが口をそろえた。背景には、厳しさを増す騒音・排出ガス規制がある。その隙間を埋めるべく、ドイツのノヴィテックが同モデル向けスポーツエキゾースト一式を公開。ルールを逸脱せずに、失われた色気を取り戻す狙いだ。
素材はステンレス、インコネル、そして999純度の金でコーティングしたインコネルから選べる。可変バルブ式サイレンサーを備え、クルマの“声”を好みに合わせて調律可能だ。味付けは2種。音量レンジを広げるSportと、最もアグレッシブなサウンドへ振るRace。見た目を控えめにしたい人には、純正風フィニッシャーで工場出荷時の雰囲気を崩さない選択肢も用意される。
車載電子系との整合も抜かりない。TectronicとGtronicモジュールが同梱され、Switchtronicユニットにより、マネッティーノやリモコンからバルブを操作できる。さらに、排気パルスを均すXパイプや、流れの抵抗を抑える100セルのスポーツ触媒も設定されている。
フェラーリ 12チリンドリは、819hpを発する6.5リッター自然吸気V12を搭載し、レッドゾーンは9,500rpmに達する。今回のアップグレードは、エンジンの根幹に手を加えず、レスポンスの切れ味とサウンドの厚みを引き出すという、より広いチューニング哲学の一部だ。グランドツアラー本来の気品を損なわずに、V12にもう一度“劇場感”を返す——そんな節度ある道筋に見える。