12:04 07-01-2026

XPeng P7+欧州参入:マグナ・グラーツで試験組立、BEV/EREVと5C充電・800V、NGP強化の2026年仕様

XPengは、2026年に向けてEUにおける中国ブランドの行方を占う一手を打った。受託生産の大手マグナ・シュタイヤーが、オーストリア・グラーツ工場でセダン「P7+」の試験組立を開始したのだ。車両は中国から送られるセミノックダウン(SKD)キットを組み立てる方式。貿易障壁やEV輸入関税の影響を和らげる狙いで、今の環境を考えれば極めて実務的なアプローチに映る。

欧州デビューは1月9日に予定されている。P7+は全長5.07m、ホイールベース3.0mの堂々たる4ドア。導入初期から2つのパワートレインを用意し、ピュアEV(BEV)と、ガソリン発電のレンジエクステンダーを備えるEREVが並ぶ。

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中国仕様の公表値では、BEVは61.7kWhと74.9kWhのバッテリーを設定し、CLTCサイクルで最大航続725kmをうたう。充電性能も目を引く。バッテリーによっては3C対応(30~80%を20分)に加え、5C(30~80%を12分)まで対応するという。モーター出力はベースが180kW、上位が230kW。もし欧州でもこの充電数値を実現できれば、セグメントの基準を塗り替える可能性がある。実路でどこまで近づけるかが評価を左右しそうだ。

EREVは電気走行の比重を高めた構成で、49.2kWhのバッテリーによりEV走行で最大430km(CLTC)、総合では最大1,550km(CLTC)を掲げる。800Vアーキテクチャと5C充電を採用し、「素早く充電して遠くへ」を突き詰めた提案だ。

2026年仕様ではキャビンや装備をアップデートし、大型ヘッドアップディスプレイを採用。運転支援も強化され、社内開発のTuringチップ3基で合計2,250TOPSを確保。NGP機能は都市部と高速の双方をカバーし、レベル3相当の対応を見据えるという。ソフトウェアが予定どおり届くなら、ハードウェアの土台は準備万端という印象だ。