14:17 09-01-2026

フィアット新型勢を総まとめ:グランデ・パンダ、500/600、QUBO L、トポリーノ、TRISまで

フィアット・グランデ・パンダは、2026年カー・オブ・ザ・イヤーの最終候補7台の一つとして、ラインアップの先頭に立つ。電動、ハイブリッド、ガソリンの各パワートレインを用意し、日常の幅広いニーズをさらりと飲み込む。STLA Smartプラットフォームをベースに、セルビアとアルジェリアで生産される“真のグローバルモデル”として位置づけられており、その姿勢からはスケール感と本気度が伝わってくる。

一方で、フィアット500ハイブリッドが国際デビュー。トリノのカロッツェリエ・ミラフィオーリ工場で本格生産に入ったことで、ブランドに新しい章が開いた。これは単なる原点回帰にとどまらず、フィアットらしさを簡潔に言語化した一台でもある。そこに加わる500eカブリオは、アイコニックなオープントップのシティカーを、精神はそのままに表現はいまの時代へと更新した純電動版だ。

新たなフィアット600スポーツは、クリーンな造形に生き生きとしたアスレチックな気配を重ね、アクティブな若いファミリーにすっと響く仕立て。隣には、280hpを誇り0-100km/hを5.85秒で駆け抜ける高性能電動モデル、アバルト600e コンペティツィオーネが並ぶ。スペックを見れば、スタイルと速さを過度に語らずきれいに両立させた布陣だと伝わってくる。

あわせて披露されたフィアットQUBO Lは、家族目線を最優先する人のための一台。快適性、余裕ある空間、実用性をしっかり押さえつつ、日常に少しの楽しさも忘れないというムードを作る。全長4.40mの5人乗りと、4.75mの7人乗りという2サイズを用意し、ラインアップで唯一のディーゼルとして、ファミリーカーの柔軟さとディーゼルならではの効率と力強さを両立する。求める姿は明快だ。暮らしをシンプルに、役立つ方向へ。

フィアット・トポリーノは、都市生活と短距離移動に合わせた100%電動のアイコニックな四輪モビリティとして、いまもベストセラーの座を守る。混雑した街に対する答えは小さくても明快で、その人気の持続は、澄んだデザインとぶれない目的が人の心をつかみ続けることを物語る。

最後に全体像を締めくくるのは、FIAT Professionalの名のもとに欧州デビューを飾ったフィアット・プロフェッショナル TRISだ。中東・北アフリカではすでに展開されている完全電動の三輪車で、俊敏さと手間いらずの運用を重視したフォーマットにより、マイクロモビリティの空気を変える存在として位置づけられている。