20:46 10-01-2026

アストンマーティン ヴァンキッシュが2+2化、2027年モデルでパーソナライズを刷新

アストンマーティンは、新型ヴァンキッシュに思いがけない装備を加え、目の肥えた顧客の希望に応えた。後席を2座用意したのだ。この“形式上の”変更により、スーパーカーは2+2レイアウトとなったが、走りの本質を損なうものではない。そのぶん、仕立ての自由度はぐっと広がる。

個性は際立つが、実用性は控えめ

フロントシートの後ろには従来のベンチではなく、独立した2脚のシートが並ぶ。上質なレザー仕上げで見た目は十分に華やかだが、実際に大人が座れるのは1人が現実的で、もう一方のスペースは足を伸ばすために使うのが関の山だ。日常の使い勝手を考えれば、ヴァンキッシュは事実上“3人乗り”。後席は人よりもデザイナーズ・ラゲッジの居場所になるだろう。それでも、オーナーの声に耳を傾けたのは確かで、ベントレーやメルセデスがよく見せる“望みを叶える”流儀に通じる。

パーソナライゼーションは一新

astonmartin.com

2027年モデルではトリムの選択肢が拡大。ブラックグロスとカーボンファイバーの組み合わせや、ダークトーンの加飾、塗装カーボンのサイドシルが用意される。ボディカラーはレッド、ジェイド、レーシンググリーンなどをマットとグロスから選べ、カーボン部には保護用のクリアコートが施される。

足元は新デザインの21インチ。繊細なマルチスポークかストレートラジアルの2種があり、仕上げはリキッドシルバー。オープンのヴォランテには、グレーまたはベージュのファブリックトップが選べる。

見た目の“実用化”が進んだとはいえ、ヴァンキッシュは紛れもなくスーパーカーのまま。要は、使い方の幅を少し広げつつ、ブランドのDNAとラグジュアリーへの明確な焦点は揺るがせにしないという意思表示だ。旗艦であっても顧客の嗜好に合わせて仕立てる、その柔軟さが今回の追加装備から伝わってくる。