06:28 13-01-2026
アストンマーティン・ヴァリアントがコレクター市場に登場:38台限定、V12ツインターボと6速MTの純粋ドライバーズカー
現代アストンマーティンの中でも指折りの希少車、ヴァリアントがコレクター市場に姿を現した。生産はわずか38台。そのうち走行わずかな個体が、いま手に入る。
Aston Martin Valiant:発想と出自
ヴァリアントは、ブランド創業110周年を記念して登場したヴァラーの進化形だ。発端はF1で2度の王者に輝くフェルナンド・アロンソのリクエスト。軽く、剛性が高く、ドライバーにより焦点を当てた仕様を求めた結果として生まれている。レトロな意匠に、隠し立てしないアナログ感覚を重ね合わせた一台というわけだ。
エンジニアリングと仕上がり
ボンネット下には5.2リッターV12ツインターボが収まり、最高出力は740hp。組み合わされるのは6速マニュアルと後輪駆動だ。スペックだけでも、純度の高いドライバーズカーを目指した意志が伝わってくる。ヴァラー比でサスペンションは見直され、ブレーキは強化。カーボンファイバー製パーツも追加され、軽量化が図られている。今回の出品車はクリムゾンレッド・メタリックのボディカラーで、走行距離はおよそ800km。
希少性と市場での吸引力
ヴァリアントは、もともと限られていたモデルから派生した超ニッチなスーパーカーだ。アロンソとの結びつき、極端に少ない生産台数、そしてV12×マニュアルという組み合わせが、コレクターにとって格別の魅力を生む。約350万ドルというプライスは、技術への対価だけでなく、その名がもたらす威信まで映し出している。
F1ドライバーの個人的なヴィジョンが量産に到達した例は稀だが、ヴァリアントはまさにその一台(極小数ではあるものの)。コレクターの世界では、単なる売り物というより、長く求心力を保つ存在として扱われるはずだ。