テスラは、電気トラック「セミ」の新たな詳細を明らかにした。特に注目すべきはバッテリーの耐久性で、同社によれば100万マイルまで持つ設計だ。この点が商用輸送業者にとって大きな魅力となる。

重量問題への対応

長年、電気トラックの主な欠点はバッテリーの重さとされてきた。しかしテスラは、セミの重量を約450kg削減し、積載量をディーゼル車に近づけたと説明する。

米国で電気自動車に認められている重量割増と合わせれば、効率を損なうことなく最大45,000ポンドの貨物を運べる。

新しいアーキテクチャと技術

テスラは、後輪に2つの車軸を配置する独自のパワートレインを採用。一方は牽引と加速を担い、もう一方は高速走行時の効率化に特化しており、速度が上がると前者は切り離される。

また、サイバートラックと共通の部品を活用。バッテリーセルや電子機器、48ボルトアーキテクチャを採用することで、システムの複雑さと配線重量を軽減した。

充電と経済性

テスラセミは最大1.2MWでの充電に対応し、バッテリーを30分で60%まで回復できる。同社は既に、商用輸送向けのメガチャージャーネットワークの展開を始めている。

テスラの試算では、カリフォルニア州ではエネルギーコストがディーゼル比で約50%、全国平均でも20%削減可能だ。この経済性がビジネスにおける競争力の源泉となる。

展望と生産開始

テスラはネバダ州の新工場で、年間最大5万台の生産規模を計画している。ただしプロジェクトは既に遅延しており、フルキャパシティ達成の時期は不透明だ。

とはいえ、公表された仕様と所有コストの低減を考慮すれば、テスラセミは電気トラック市場で重要な存在になる可能性がある。