メルセデス・ベンツは、欧州をはじめとする複数の市場においてV12エンジンの生産を終了する。背景には、間もなく導入されるユーロ7規制など、環境規制の強化がある。

従来、メルセデス・マイバッハ Sクラスに搭載されていた6.0リッターのM279エンジンは、欧州では603馬力を発生する改良型V8エンジンに置き換えられる。この新型V8は、旧来のV12と同等の性能を提供する。

この変更は、欧州の認証基準を採用するノルウェー、アイスランド、インドといった国々にも影響する。一方で、V12エンジンは米国、中国、韓国、中東といった主要市場では引き続き提供される。

米国仕様のV12は621馬力と900Nmのトルクを発揮し、V8を上回る性能を持つ。この違いにもかかわらず、メルセデスは全てのバージョンで「S680」のモデル名を使用する。

V12エンジンの廃止は、排出ガス規制の強化に向かう業界全体のトレンドを反映している。2026年までには、トップクラスの高級車であっても、この種のエンジンは珍しいものとなるだろう。