ホースパワートレイン(ルノー、ジーリー、アラムコの合弁企業)は、コンパクトな市販エンジンをモータースポーツに導入するという意外な動きを見せている。焦点は1.3リッターターボチャージャー付きH13エンジンで、これはすでに量産車だけでなく、レースプロジェクトにも採用されている。

コンパクトエンジンがサーキットへ

1.3リッターH13エンジンは、レース仕様のキャタハム・セブンに搭載され、約130馬力を発揮している。旧式のフォード・シグマエンジンに取って代わり、コンパクトなユニットでもスポーツ競技で競争力を持ちうることを証明した。

さらに同社は、ブラジルで新たに始まるピックアップトラックレースシリーズ向けに、このエンジンを開発中だ。この仕様では、ユニットは約200馬力を出力し、純粋なエタノールで稼働する。これは持続可能性への取り組みを強調するものだ。

エンジンの設計には、三角形のシリンダーヘッド形状や統合排気マニホールドといった従来とは異なる解決策が含まれている。また、エタノールに適応した200バールまでの圧力を持つ直噴システムも採用している。

技術と効率性

コンパクトな寸法と低い重心は、様々なレースプラットフォームへの適合性を高めている。これにより、車両バランスと重量が重要な他のシリーズでの使用も見込まれる。

モータースポーツにおける内燃機関の新たな役割

ホースは、内燃機関が現代の要求に適応すれば、依然として重要な役割を果たしうることを示している。エタノールの使用は炭素排出量を削減し、小さな排気量は効率性を向上させる。

同社はすでに、米国でのラリーカー向けエンジン供給契約を確保しており、南米でのプロジェクトも開発中だ。新エンジンを搭載した初めての本格的な競技は、2027年に開始される予定だ。

コンパクトな1.3リッターエンジンがモータースポーツに登場したことは、レースへのアプローチの変化を示している。最大出力だけに焦点を当てるのではなく、効率性、軽量性、環境配慮が重視されるようになり、これは業界全体に新たな方向性をもたらす可能性がある。