BMWスカイトップの市販モデルが登場したが、コンセプトカーからの変更点はほとんどない。BMWによると、コンセプトの部品の95%以上がそのまま市販車に引き継がれている。ただし、一つだけ再設計が必要だった部分がある。それはショーカーの革製ルーフが合成素材に置き換えられたことだ。約5億円という価格帯のモデルとしては、この現実的な選択は意外なものと言える。

革が採用されなかった理由

スカイトップのコンセプトカーは、高級感のある革製ソフトトップを備えていた。しかし現実には、天然皮革は雨の多い環境では急速に劣化してしまう。水分の吸収、膨張、硬化、ひび割れは、外装に皮革を使用する際の典型的な問題だ。ヨーロッパの気候で使用されることを想定し、取り外し可能なパネルを備えた車両にとって、そのようなリスクは許容できないものだった。

BMWは代わりに合成皮革を選択した。これにより視覚的な美観は保たれながらも、耐水性が確保され、高額な定期的なメンテナンスも不要になる。パネルは依然として手動で取り外し可能で、トランク内に収納できるため、タルガフォーマットのコンセプトは維持されている。

その他の変更点

BMW スカイトップ
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市販モデルでの目に見える違いは、駐車センサーの追加だけだ。インテリア、ボディライン、2シーターのレイアウト、そして独特のプロポーションは、2024年ヴィラ・デステで公開されたショーカーと一致している。予想通り、リアシートは完全に廃止されており、タルガボディの構造とコンパクトなルーフパネルの収納スペースを確保している。

関連するスピードトッププロジェクト

BMWは同時に、関連モデルであるスピードトップの開発を加速させている。これはM8をベースとした2ドアのシューティングブレーキだ。このバージョンも70台限定で、すでに完売している。生産は2026年後半に開始される予定で、スピードトップは8シリーズファミリーの最終モデルの一つとなる。

将来のBMWに向けたデザイン革新

スカイトップとスピードトップは、ウィンドウラインに統合された新しい隠し式ドアハンドルを備えたBMW初のモデルだ。この技術は次世代X5(G65)とX7(G67)にも引き継がれ、ブランドの新たなビジュアルDNAを形成することになる。