スペシャリティ・ビークル・エンジニアリング(SVE)は、GMCの大型ピックアップトラックであるシエラHDの2026年モデル向けに、最も過激なバージョンとなる「1000HP スポーツエディション スーパーチャージド シエラ HD」を発表した。わずか50台の限定生産となるこのトラックは、工場出荷時の性能をはるかに超え、4桁の馬力を誇るモンスターへと変貌を遂げている。

このプロジェクトの核となるのは、新開発の6.8リッターV8エンジンだ。1,000馬力に強化されたこのエンジンは、ブループリントブロックをベースに、レース仕様の負荷に耐えられるよう回転部品のバランスを調整。鍛造ピストンや鋼鉄製クランクシャフト、アップグレードされたシリンダーヘッド、そしてSVE独自の高性能スーパーチャージャーを組み込んでいる。ステンレス製エキゾーストシステムも装備され、全体のパッケージが完成する。また、「ブースト・バイ・ワイヤ」システムにより、スロットルポジションに応じてブースト圧力を調整。これにより、市街地走行でも予測可能な操作性を実現し、必要に応じて鋭いレスポンスを発揮する。

SVEのGMCシエラHD
SVE

このパッケージは、2026年式シエラ2500HDおよび3500HDのクルーキャブとダブルキャブに適用可能で、ベッド長は任意だが、ガソリンエンジンモデルでシングルリアアクスルを装備した車両に限られる。標準の10速オートマチックトランスミッションと連携し、91オクタンまたは93オクタンの燃料に対応するよう調整できる。

外観の変更点としては、専用デザインのホイール、最低地上高の向上、特別なフードインサート、そしてテールゲートに施された「1000HP」のバッジが挙げられる。インテリアでは、スポーツエディションの刺繍が施されたヘッドレストやフロアマット、カスタムトリムが採用されている。

注文はGMディーラーを通じてのみ受け付ける。SVEは価格を明らかにしていないが、わずか50台という限定生産であることから、将来的にはコレクターズアイテムとなる可能性が高い。400馬力や500馬力では物足りないと感じる層をターゲットにした、特別な一台と言えるだろう。