テスラが中国で人工知能トレーニングセンターを正式に立ち上げた。グレース・タオ副社長は2月6日、現地でのAIインフラ展開が始まったと発表した。

タオ氏によれば、この新センターは中国市場に特化した運転支援やその他のAIアプリケーション向けに、テスラのアルゴリズムをトレーニングし適応させることに重点を置いている。これはデータ処理とトレーニング手順の現地化を含み、中国でこうした技術を運用する上で重要な要件となっている。センターの計算能力は明らかにされていないが、テスラは現状のリソースが既存のタスクには十分だと述べている。

同じ日の早い段階で、タオ氏はテスラが中国で運転支援システムを積極的に開発していくが、具体的な導入時期はまだ定まっていないと指摘した。これらの発言は、完全自動運転技術の同国での承認可能性についての議論の中でなされた。1月には、イーロン・マスク最高経営責任者がダボスでの世界経済フォーラムで、FSDが早ければ2月中にも中国で承認を得られる可能性を示唆していた。

しかしその後、チャイナデイリー紙は政府関係者の話として、この情報は正確ではないと報じた。こうした状況を背景に、AIセンターの立ち上げは、運転支援システムの完全な承認を得る前に、テスラの技術を中国の要件や規制条件に適応させるプロセスを加速させるためのインフラ整備の動きと見ることができる。