Teslaが公式スペックを更新し、Semi電動トラックの出力を800kWと明らかにした。Standard RangeとLong Rangeの2バージョンが用意される。基本仕様では車両総重量37,200kgで520kmの航続距離を実現。拡大版は800kmを達成する。両モデルとも後車軸に3基の独立モーターを搭載し、平均消費電力は1マイルあたり1.7kWhだ。メガワット充電に対応し、30分で60%まで充電可能。Long Range版は最大1.2MWの受電ができる。

基本仕様の車両重量は20トン未満、Long Range版は約23トンと推定される。これにより積載量は約20〜21トンとなり、地域輸送から長距離輸送まで幅広い用途で競争力を発揮しそうだ。バッテリー容量は公表されていないが、業界関係者によれば800km版で約900kWhとみられる。このコンセプトを検証するため、2022年には満載状態での800km走行テストが実施された。

これらの新仕様は、株主総会で披露された改良型Semiに適用される。空力性能が向上し、フレームが再設計され、フロントライトも更新された。ネバダ工場では量産が始まっており、生産体制が整い次第、本格的な納入が開始される見込みだ。現時点では限定台数が稼働中で、PepsiCoが36台を導入する最大のユーザーとなっている。

最大の関心事は更新された価格だろう。従来の15万〜18万ドルという価格帯はすでに過去のもの。最終的なコストは運送業者にとって決定的な要素となる。Teslaにとって重要な課題は、Semiの大量生産を確立し、ディーゼル車との比較で1マイルあたりのコスト削減を実証することだ。