新型フィアット・グランデ パンダが、イタリア自動車ジャーナリスト連盟(UIGA)によってAuto Europa 2026賞の受賞作に選ばれた。創設40年を迎えたこの賞は、革新性、品質、そして現代的なデザインを調和させたモデルを称える。

グランデ パンダは、イタリアらしい魅力、日常での実用性、そして手の届きやすさが評価された。これらを丁寧に積み重ねた結果、クルマ全体は飾らず現実的な選択肢として映る。パワートレーンはガソリン、ハイブリッド、フル電動の3種を用意し、市場や顧客ニーズに合わせて選びやすい。

外観はフィアット流のミニマリズムが貫かれる。ピクセル調のLEDライト、ドアにエンボス加工されたPANDAレタリング、そしてクリーンで抑制の効いたプロポーションが要点だ。一方キャビンは快適性に重点を置き、肩まわりの余裕を広げ、豊富な収納と直感的な操作系を備える。細部の意図は、見せ場づくりよりも日々の使い勝手。こうした割り切りは、毎日の移動でこそ生きる。