手と足で味わう6速MT、今も選べるスポーツカー10台
マニュアルで操る喜びを忘れない現代のスポーツカーを厳選。MX-5 Miata、BRZ、GRカローラ、シビック タイプR、GRスープラ、Z、エミーラ、M2、マスタング、718まで、6速MTの魅力を紹介。軽さと俊敏さ、後輪駆動や4WD、自然吸気からターボまで、選ぶ楽しさを解説。購入前の比較に最適なまとめ。
いまもなおマニュアルトランスミッションを用意し、手と足で操る歓びを残した現代のスポーツカーをピックアップする。電子制御が高度になった今でも、ギアを選ぶ行為そのものに価値があると感じさせてくれる顔ぶれだ。
1. Mazda MX-5 Miata
最高出力:181 hp
このコンパクトな2座ロードスターは、軽さと俊敏さ、そして純粋な楽しさで勝負。活気のある2.0リッター自然吸気直4を積み、選べるのは完成度の高い6速MTか、素直に仕事をこなす6速AT。遊び心に富むキャラクターには、やはりMTがよく馴染む。
2. Subaru BRZ
最高出力:228 hp
手の届きやすい後輪駆動のスポーツクーペで、ひと目で分かるシルエットも持ち味。基盤となるのは反応のよい2.4リッターのボクサー4で、6速MTまたはオプションの6速ATを介して後輪へ駆動を送る。整ったバランスが、日常の移動まで生き生きと感じさせる。
3. Toyota GR Corolla
最高出力:300 hp
GRカローラは、サーキットで磨いたハードウエアでモータースポーツの熱を路上に伝える。四輪駆動に1.6リッター直3ターボを組み合わせ、加速は力強い。6速MTに加えて8速ATも選択可能だ。
4. Honda Civic Type R
最高出力:315 hp
シビック タイプRは前輪駆動と研ぎ澄まされたステアリングで個性を放つ。2.0リッター直4ターボは俊敏なダッシュと、高速でも崩れない落ち着きをもたらす。現行モデルは6速MTを採用しており、その選択が精密で自信に満ちた走りの手応えをいっそう際立たせる。
5. Toyota GR Supra
最高出力:382 hp
BMWとの共同開発で生まれたスープラは、堂々たる性能と見事なステアリングの正確さを両立。動力源は2基のターボチャージャーを備えた3.0リッター直列6気筒ガソリンエンジンだ。最速を狙うなら8速ATが有利だが、6速MTはドライバーへの返答とコントロールの濃さを高めてくれる。
6. Nissan Z
最高出力:400 hp
新型ZはフェアレディZの精神を今に蘇らせ、クラシックなクーペのラインと現代的ハードウエアを結びつけた。ボンネットの下には3.0リッターのツインターボV型エンジンが収まり、6速MTと組み合わされる。自分の手でつないで、その結果を味わいたくなる構成だ。
7. Lotus Emira
最高出力:400 hp
エミーラは軽量なミドシップスポーツで、空力効率と能力を突き詰めた一台。核となるのは3.5リッターの6気筒ターボエンジンで、6速MTまたは6速ATを通じて後輪を駆動する。余計なものをそぎ落とした集中感は、愛好家が求めるツボを押さえている。
8. BMW M2
最高出力:453 hp
M2はコンパクトなクーペながら、本気度は高い。3.0リッター直6に2基のターボを組み合わせ、最適化されたプラットフォームが正確で読みやすい挙動を引き出す。標準は8速ATだが、より主体的に関わりたい向きには同価格で6速MTも用意される。
9. Ford Mustang
最高出力:486 hp
マスタングは今もアメリカンマッスルの代名詞。5.0リッターV8にクラシックな6速MTという取り合わせで、フィルターを通さない性能と普遍的なデザインを重んじるドライバーに響く。古典的なレシピは、なお説得力がある。
10. Porsche 718 Cayman / Boxster
最高出力:493 hp
718ケイマン/ボクスターは同じ技術的コアを共有し、どちらも会話を交わすようなハンドリングと秀逸なシャシーが光る。エンジンは重量配分のバランス確保に貢献し、正確さと快適さを等しく味わわせてくれる。全ての718で6速MTと7速デュアルクラッチATのいずれかを選べる。