新型スズキ・フロンクスは全長3,995mm、全幅1,765mm、全高1,550mm、ホイールベース2,520mm。数値だけ見ればコンパクトだが、都市での取り回しにちょうどよいまとまり方だ。

足元は16インチのホイール。ハンドリングと乗り心地の均衡を狙い、平均的な路面でも落ち着きを保つ。燃料タンクは37リットルで控えめだが、日常の市街地ユースには不足を感じにくい。実用本位の志向がここにもにじむ。

グレードはGL、GX、SGXから選べ、パワートレーンはガソリンとマイルドハイブリッドを用意。エントリーのGLは1.5リッターのガソリンエンジンで105hpと138Nmを発生し、5速MTまたは4速ATを組み合わせる。両方の変速機を揃えることで、選びやすさに余裕が生まれている。

マイルドハイブリッドは1.5リッター直4(101hp、135Nm)に12Vリチウムイオン電池とISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせ、5速MTまたは6速ATを選択可能。演出はあくまで素直で、見栄えの数値よりも毎日の使い勝手を優先するパッケージに仕上がっている。街乗り中心のユーザーには納得感のある落としどころだろう。