メルセデス・ベンツ、前方近距離センサー基板不具合でリコール—対象車と無償交換内容
David Carter, Editor
15:02 19-11-2025
メルセデス・ベンツが前方近距離センサーのプリント基板不具合でリコール。A/C/G、GLA/GLC、Vクラスやスプリンター、EQV/EQE/EQA、eVito系も対象の計139台。無償交換で誤検知リスクを低減し、安全機能の性能を回復。規模は小さいが早期の入庫を推奨。対象オーナーは案内に従い予約を速やかに
メルセデス・ベンツは、前方近距離センサーのプリント基板に不具合が見つかったとして、リコールを発表した。この欠陥により、接近物の検知結果を誤って判断するおそれがあり、単体では大事に至らなくても、運転中の安心感を揺らがせるタイプの症状だ。
対象は幅広い。Aクラス、Cクラス、Gクラスの各モデルに加え、GLAとGLCのクロスオーバー、スプリンターとVクラスのバン、さらに電動のEQV、EQE、EQA、eVito、eVito Tourer、そしてVito Tourerまで含まれている。
とはいえ、全体の規模は控えめで、世界全体で139台、うちドイツ国内が29台にとどまる。台数は少なくても、物体検知に関わる問題なら見過ごす理由はない。
メルセデス・ベンツは該当車のオーナーに対し、認定サービス拠点で不良センサーの無償交換を受けるよう案内している。処置はシンプルで、早めに済ませておけば、当該センサーに依存する機能が日常の交通環境で本来どおりに働きやすくなる。